こどもの歯とお口の健康

乳歯のむし歯の特長

 ・乳歯はおとなの歯に比べ小さく、エナメル質も薄く、むし歯になると広範囲に広がり、しかも短期間で神経近くまで進行します。
・むし歯の痛みを訴えないお子さんも多く、気づくのが遅れることがあります。外から見えなくても安心せず、定期健診でチェック!

    むし歯のイラスト

乳歯がむし歯になると、こんな困ったことに

・汚い歯は、子どもの自尊心を傷つけることにも:前歯がむし歯になると「味噌っ歯」になり、見た目がよくありません。お友達に笑われて傷つくこともあります。
・食習慣への悪影響:奥歯のむし歯がしみるために偏食を起こすことがあります。よい食習慣を身につけさせるためにもむし歯にしないことが大切です。
・歯列不正の原因:むし歯のせいで乳歯を抜歯すると、隣の歯の位置がずれてきて、永久歯が生える隙間がなくなり、正しい位置に生えることができなくなります。

    
  むし歯のイラスト

大切な第一大臼歯

・下顎の第一大臼歯は、小学校入学前後に生えてくる永久歯で、別名「6歳臼歯」と呼ばれています。この歯が正しい位置に生えてくることによって、そのあとの歯が生えるべきところに生えてきます。きれいな永久歯列に育てるために、この歯をむし歯にしないよう気をつけましょう。
・生えたての永久歯は軟らかく、象牙質が薄く、しかもエナメル質が酸に弱く、むし歯にかかりやすい状態にあります。
・大臼歯は溝が深いので、食べかすがたまりやすく、むし歯になることが多い歯です。
・生えてくる途中は、歯肉をかぶっていて磨きにくく、これもむし歯になりやすい条件です。


    第一大臼歯のイラスト

正しいブラッシングとプロの手による管理とケアで、この歯をむし歯から守り、よい歯並びを育てましょう。